異国情緒あふれる港町・函館。結論から言うと、函館は「建物内NG」の場所が多いものの、「街歩き」の満足度は北海道No.1と言っても過言ではありません。
美しい教会群、石畳の坂道、そして海。これらをバックに愛犬と写真を撮るだけで、絵になる思い出が作れます。一方で、函館山や飲食店など、人気スポットには厳しいペット制限があるのも事実です。
この記事では、函館在住・道南エリアに詳しい編集部が、観光客の多さに疲弊せず、愛犬と賢く函館を楽しむためのモデルコースと、絶対に知っておくべき「ロープウェイ」「ラッキーピエロ」の攻略法を解説します。
目次
【散歩】元町・ベイエリア満喫コース(半日〜1日)
函館観光のハイライトである西部地区。ここは「歩くこと」自体が観光になります。坂が多いので、飼い主さんもスニーカー必須です。
午前:金森赤レンガ倉庫〜ベイエリア
ポイント:
赤レンガ倉庫群は、海風を感じながらの散歩に最適です。
倉庫の館内(ショッピングモール部分)は、施設によっては「顔が出ないカート・キャリー」であれば通路の通行が可能な場合がありますが、店舗内や飲食店は基本的にNGです。「外観を楽しむ」スタンスでいるのが無難です。
七財橋(しちざいばし)の上は、赤レンガ倉庫をバックに撮れる絶好のフォトスポットです。
午後:八幡坂〜元町教会群
移動:ベイエリアから徒歩または車で移動
ポイント:
八幡坂(はちまんざか):海に向かって真っ直ぐ伸びる坂。歩道の端で、坂と海を背景に記念撮影をしましょう(車道には絶対に出ないでください)。
元町公園:港を見下ろす絶景スポット。芝生があり、ロングリードで少しリフレッシュできます。
旧函館区公会堂・ハリストス正教会:建物内はペット不可ですが、美しい建築物を巡る外周散歩は、まるで海外旅行のような気分を味わえます。
【攻略】函館山夜景・五稜郭・ラッキーピエロの正解
誰もが行きたい定番スポットですが、犬連れにはハードルがあります。事前の作戦が必要です。
函館山ロープウェイ:乗れるけど「覚悟」が必要
ルール:
全身が隠れるペットケース(クレート等)に入れれば乗車可能です(顔出しNG、スリングNG)。
貸出用ケースはないため、持参必須です。
現実的なアドバイス:
「夜景タイム」のロープウェイは、満員電車並みの混雑です。足元のケースは見えにくく、蹴られたりつまずかれたりするリスクが高いです。
おすすめは「昼間の景色」を楽しむか、マイカー規制が解除されている時期・時間帯(主に深夜やオフシーズン)に車で登ることです。
または、対岸からの「裏夜景」が見られるスポットへ車で行くのも、犬連れならではの楽しみ方です。
五稜郭公園:タワーはNG、公園はOK
五稜郭タワー:
展望台へはペット同伴不可です。どうしても登りたい場合は、交代で登るしかありません。
五稜郭公園(星形の中):
リード着用で散歩可能です。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉と、四季折々の景色の中を歩けます。
お堀の周りを一周するコース(約1.8km)は、地元の方の散歩コースでもあり、非常に歩きやすいです。
ラッキーピエロ:テラス席かテイクアウト一択
函館ご当地バーガー「ラッキーピエロ」。
店内はペット不可ですが、「峠下総本店(七飯町)」など一部の郊外大型店舗にはテラス席があり、そこなら愛犬と一緒に食事が可能です(※冬期は閉鎖)。
市内の店舗を利用したい場合は、事前に電話で注文し、テイクアウトして景色の良い「緑の島」や車内で食べるのが一番スムーズでストレスフリーです。
函館で犬連れ観光をする際の3つの注意点
函館特有の地形と交通事情による注意点です。
1. 坂道と石畳の「熱さ」
元町エリアは石畳が多く、夏場の直射日光でフライパンのように熱くなります。
また、坂道の傾斜がきついため、老犬や足腰の弱い犬種には負担になります。
夏は夕方以降に散歩するか、カートを活用(ただし坂道で押すのは人間が大変です)してください。
2. 路面電車(市電)のルール
函館の足である市電は、「専用のケースに入れ、膝の上に置けるサイズ」であれば乗車可能です。
大型犬や、カートのままの乗車はできません。
移動は基本的にレンタカーかマイカーが便利です。
3. 朝市の混雑と「イカ釣り」
函館朝市は活気がありますが、通路が狭く、水浸しになっている場所も多いです。
小型犬は踏まれる危険があるため、必ず抱っこかカートで移動してください。
「活イカ釣り」などの体験ゾーンは、犬が興奮して飛びつく恐れがあるため、近づきすぎないようリードを短く持ちましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 函館から札幌への移動はずっと下道でも大丈夫ですか?
A. かなりキツイです。国道5号線をひたすら走ることになりますが、休憩なしでも5時間以上かかります。犬のトイレ休憩を含めると6〜7時間の長旅になります。できるだけ高速道路(道央自動車道)を利用することをおすすめします。有珠山SAにはドッグランがあります。
Q. 函館山以外で夜景と犬を撮れる場所はありますか?
A. 「ともえ大橋」や「城岱(しろたい)牧場展望台(七飯町)」が穴場です。特に城岱牧場は、車内からフロントガラス越しに「裏夜景」を楽しめるため、寒がりなワンちゃんでも安心です。
函館は「外歩き」と「テイクアウト」で攻略
函館の犬連れ観光モデルコースについて解説しました。
- 元町・ベイエリアは「外観」を楽しむ散歩メインで
- 函館山ロープウェイは混雑時間を避けるか車で
- 五稜郭はタワーではなく「公園散歩」を楽しむ
- ラッキーピエロはテラス席のある郊外店かテイクアウト
- 夏の石畳と坂道は要注意
函館は、愛犬と一緒に撮りたくなる風景にあふれています。建物の中に入れなくても、その街並みを歩くだけで十分すぎるほどの旅情を味わえます。
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執筆:どうみんライフ