札幌市内でペットと一緒に暮らせる部屋を探す際、なんとなく「職場に近いから」という理由だけでエリアを決めていませんか?それは危険です。
札幌でのペット可物件探しで成功するには、「家賃相場が比較的安く、大きな公園がある区」を選び、「都市ガスまたは灯油暖房」の物件をピンポイントで狙うのが最適解です。
目次
札幌でペット可物件を探すなら「エリア×暖房」が鍵
中央区などの中心部は、ペット可というだけで家賃が跳ね上がります。地下鉄で数駅離れるだけで、同じ家賃で1部屋多い広々とした物件が見つかります。
札幌市内のペット可物件普及率
札幌市の賃貸市場において、ペット可(相談含む)物件は約12〜15%程度です。ただし、これは「犬」の場合が多く、「猫」となるとさらに選択肢は狭まります。
また、冬期間の積雪や寒さを考慮し、散歩のしやすさや室内の断熱性が、本州以上に重要視されます。
区ごとの特徴とおすすめエリア
札幌10区の中でも、ペット飼育環境として人気が高いエリアと、その理由を解説します。
コスパと環境のバランスが良い「豊平区・白石区」
この2つの区は、札幌中心部へのアクセスが良い割に家賃相場が抑えられており、ペット可物件のストック数も比較的多いエリアです。
・豊平区
月寒公園や河川敷など、散歩コースが充実しています。動物病院の数も多く、ペットオーナーに非常に人気があります。
・白石区
サイクリングロード(白石こころーど)があり、散歩がしやすい環境です。家賃相場が中央区に比べて安く、広い部屋を確保しやすいのが特徴です。
自然と共生したいなら「南区・西区」
車を所有しているなら、少し郊外へ目を向けるのも賢い選択です。
・南区
自然が豊かで、真駒内公園などの広大な緑地があります。大型犬を飼育したい場合、貸家(戸建て賃貸)が見つかりやすいエリアでもあります。
・西区
琴似エリアを離れると自然が増え、静かな環境で暮らせます。五天山公園などドッグランのある施設へアクセスしやすいです。
【比較表】区ごとの家賃相場とペット環境
中央区 | 6.5〜8.5万円 | 普通 | 家賃高い。小型犬メイン。散歩コース少ない。
北区 | 4.5〜6.0万円 | 多い | 物件数豊富。北大周辺は学生多く少し騒がしいかも。
東区 | 4.0〜5.5万円 | 多い | 家賃安い。車移動がメインならコスパ最強。
豊平区 | 5.0〜6.5万円 | 多い | 公園多い。ファミリー層多く治安安定。おすすめ。
白石区 | 4.5〜6.0万円 | 多い | 交通便良し。遊歩道あり散歩しやすい。
札幌の冬を乗り切るための設備チェック
札幌の冬は半年近く続きます。ペットの健康と、飼い主の経済的負担(光熱費)を守るために、以下の設備は妥協しないでください。
暖房種別の優先順位
暖房費は死活問題です。ペットがいると留守中も「微小」でつけっぱなしにする必要があるからです。
1. 都市ガス(エコジョーズ等)
最も光熱費が安く済みます。人気が高く、家賃も高めですが、トータルコストでは安くなることが多いです。
2. 灯油(FF式ストーブ)
北海道の定番です。ランニングコストは比較的安いです。給油の手間がない「灯油配管(集中供給)」か、自分でタンクに入れるタイプかを確認しましょう。
3. プロパンガス(LPガス)
避けるのが無難です。暖房がプロパンガスの場合、冬のガス代だけで3万円を超えることも珍しくありません。どうしても気に入った物件なら、契約前にガス単価を確認してください。
1階物件のメリット・デメリット
雪国・札幌では1階は敬遠されがちですが、ペット飼育においてはメリットもあります。
・デメリット
底冷えが厳しい(床暖房がないと辛い)。窓の外が雪で埋まり、日当たりが悪くなる可能性があります。
・メリット
足音トラブルのリスクが激減します。大型犬や多頭飼育の場合、階下への気遣いが不要なのは大きな精神的安定につながります。専用庭が付いている物件なら、ちょっとした雪遊びも可能です。
札幌特有の審査と初期費用
気に入った物件が見つかっても、審査に通らなければ住めません。札幌特有のルールを知っておきましょう。
ペット礼金と清掃料
札幌の賃貸契約では、以下の費用が標準的にかかります。
・ペット礼金
家賃の1ヶ月分が相場です。これは「礼金」なので返ってきません。
・退去時清掃料
契約時に特約として「退去時に25,000円〜35,000円(税別)を支払う」と決められていることがほとんどです。ペット飼育の場合、これにプラスして「消臭消毒料(1〜2万円)」が加算されるケースが多いです。
多頭飼い・大型犬の審査事情
札幌市内でも、マンションタイプで「犬2匹」や「大型犬」がOKな物件は極めて稀です。
もしこれらの条件で探すなら、検索サイトで条件を絞りすぎず、不動産会社に直接「交渉可能か」を問い合わせるのが近道です。また、郊外の「ペット共生型アパート」や「戸建て賃貸」にターゲットを移すことも検討してください。
よくある疑問
Q. 札幌で猫専用の物件はありますか?
A. 最近増えてきています。キャットウォークが壁に設置されていたり、猫用トイレスペースが確保されていたりするデザイナーズ物件が登場しています。ただし家賃は相場より高めです。「猫可」ではなく「猫共生」というキーワードで探すと見つかりやすいです。
Q. 冬の散歩はどうすればいいですか?
A. 多くの飼い主さんは、雪が踏み固められた歩道や公園を選んで散歩しています。ただし、肉球の凍傷や融雪剤による炎症を防ぐため、犬用の靴を履かせるか、帰宅後のケア(お湯洗いと保湿)を徹底しています。ロードヒーティングが入っているマンションなら、玄関前が凍っていないので安心です。
Q. 近くに動物病院があるか調べる方法は?
A. Googleマップで物件住所から「動物病院」と検索するのが一番早いです。札幌市夜間急病センター(中央区)へのアクセス方法も確認しておくと、万が一の夜間のトラブル時に慌てずに済みます。
札幌のペット暮らしは準備が9割
札幌で理想のペット可賃貸を見つけるための要点を整理します。
・エリアは「豊平区・白石区」がバランス良し
・暖房は「プロパンガス」を避けるのが鉄則
・冬の光熱費を含めたトータルコストで家賃を考える
・1階物件も「足音対策」として選択肢に入れる
・動物病院と散歩コース(冬の除雪状況)を事前にチェックする
札幌の冬は厳しいですが、室内は本州よりも暖かく快適に過ごせるのが北海道住宅の強みです。
設備と環境さえ間違えなければ、愛犬・愛猫と雪景色を楽しむ素晴らしい毎日が待っています。
執筆:どうみんライフ