旭川市におけるペットの飼育数と飼育率について、最新の人口データと全国ペットフード協会の調査数値を基に算出した結果を公開します。
2025年時点での旭川市の推計飼育数は、犬が約2万2000頭、猫が約2万8000頭となりました。
この記事では、旭川特有の飼育事情について解説します。これからペット関連の事業を検討されている方や、地域の飼育実態を知りたい方はぜひ参考にしてください。
目次
旭川市のペット飼育数と飼育率の推計結果
旭川市の世帯数(約17万5000世帯)をベースに、全国の飼育率および平均飼育頭数を掛け合わせて算出した結果は以下の通りです。
| 項目 | 犬(Dog) | 猫(Cat) |
|---|---|---|
| 推定飼育世帯数 | 約16,100世帯 | 約15,900世帯 |
| 平均飼育頭数/世帯 | 1.36頭 | 1.78頭 |
| 推定総飼育頭数 | 約21,900頭 | 約28,300頭 |
数字から読み解くポイント
算出結果から、以下の重要な傾向が見えてきます。
- 飼育世帯数は犬と猫でほぼ互角
- 実際にペットを飼っている「家の数」は、犬と猫で大きな差はありません。
総数では猫が圧倒的に多い
猫は1世帯あたりの多頭飼育率(平均1.78頭)が高いため、総数では犬よりも約6,000頭以上多くなっています。
算出根拠と計算ロジック
今回の推計値は、曖昧な感覚値ではなく、以下の公的データおよび業界団体の最新指標を用いて算出しています。
使用したデータと計算式
基礎データ
旭川市の総世帯数:約175,000世帯(2025年の住民基本台帳等を参考にした概算値)
参考指標(一般社団法人ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査より)
犬の飼育率:約9.2%(全国平均ベース)
猫の飼育率:約9.1%(全国平均ベース)
1世帯あたりの平均飼育数:犬1.36頭、猫1.78頭
計算式
飼育世帯数 = 旭川市総世帯数 × 飼育率
総飼育頭数 = 飼育世帯数 × 平均飼育数
推計における注意点
この数値は全国平均の係数を旭川市の人口動態に当てはめた推計値です。旭川市保健所への登録数(狂犬病予防法に基づくもの)とは異なる場合があります。特に猫は登録義務がないため、実態はこの推計値に近いか、野良猫の保護活動を含めるとさらに多い可能性があります。
旭川市特有の飼育事情と傾向
全国平均のデータだけでは見えてこない、北海道・旭川市ならではの事情を補足します。他のメディアではあまり触れられていませんが、雪国特有の環境が数字に影響を与えています。
1. 完全室内飼育の徹底
旭川は冬の寒さが厳しく、氷点下20度を下回ることもあります。そのため、犬の外飼いはほぼ皆無であり、猫の放し飼いも非常にリスクが高い環境です。結果として、室内で管理しやすい「小型犬」や「猫」の需要が底堅い傾向にあります。
2. 高齢化による「猫シフト」
旭川市も高齢化が進んでいます。毎日の散歩が必要な大型犬や中型犬の飼育が体力的に難しくなる一方、散歩の必要がなく、室内で完結する猫の飼育を選択する高齢世帯が増加傾向にあります。これが、猫の多頭飼育数を押し上げる要因の一つと考えられます。
3. 住環境とペット可物件
旭川は持ち家率が比較的高い地域ですが、賃貸物件における「ペット可」の供給バランスも変化しています。以前はペット不可が主流でしたが、空室対策として猫可・犬可とする物件が増えており、これが若年層や単身者の飼育を後押ししています。
今後の予測と市場分析
現在のデータとトレンドを掛け合わせると、今後旭川市では以下のような動きが予測されます。
犬は「小型化・少数精鋭」へ
犬の飼育頭数は横ばいか微減の傾向です。しかし、1頭にかける支出額(プレミアムフード、トリミング、ウェアなど)は増加しており、数は減っても市場規模は維持される見込みです。
猫は「多頭化・家族化」が加速
猫の飼育頭数は今後も微増または高止まりが予想されます。特に保護猫活動への関心の高まりから、2匹目、3匹目を迎え入れる家庭が増えるでしょう。
今後も北海道の暮らしに役立つデータを発信していきます。
執筆:どうみんライフ