チームで築く”ペットと飼い主に寄り添う医療”|もぐもぐ動物病院 院長 筈見 友洋

■プロフィール
名前:筈見 友洋
勤務先:もぐもぐ動物病院 院長(もぐもぐ先生)
飼育ペット:犬3頭、猫3頭、ウーパールーパー、ギリシャリクガメ、イシガメ

 

Q.現在のお仕事について教えてください

犬猫がケガや病気、何か困りごとがあった時に診察する動物のお医者さんです。

Q.獣医師を目指されたきっかけを教えてください

高校生の時はスポーツ選手になりたかったのですが、当時飼っていたインコが亡くなってしまい、獣医師という仕事に興味が出て目指すようになりました。

Q.獣医師として飼い主と接する中で、大切にしていることを教えてください

動物病院は人でいう小児科のようなもの。
病気やケガでつらい動物たちは話ができないので、その様子をそばで見ている飼い主さんの情報は治療するうえでとても大切になります。
もちろん完治させることを1番に目指しますが、犬猫さんの様子を見て治すことだけではなく、何をしていこうかということをよく相談させていただきます。
飼い主さんとは一方的な話ではなく、対話をしてどうしたらその子のためになるかを一緒に考えさせていただくことを大切にしています。

Q.今までの経験の中で、印象に残っている思い出やエピソードを教えてください

ホームページでも紹介していますが、事情により飼えなくなったミニチュアダックスを引き取り、しじみ(しーちゃん)という名前をつけました。
ラグビーボールくらいの大きな乳腺腫瘍をもっていて、命がけの大きな手術を1回。その後も2か月に1回、、1か月1回と手術頻度が腫瘍の増殖に追いつかなくなりました。
無力感も感じましたが、その時に代替診療という別の方法への考え方もするようになりました。
しーちゃんの残された時間をどう過ごすか、その時を迎えるのは怖かったですが、ただただ家で安静にするではなく、色んな景色を目に焼き付けるためにたくさんの花畑を見にいきました。犬も景色を見てキラキラした顔をすることをしーちゃんから教えてもらいました。

Q.飼い主がペットと生活をする上でのアドバイスをお願いします

食事に関しては、さまざまな考え方があります。
結論を言うとその子にとってそれが一番良いのであればなんでもいいと思います。
ただ、当院に通ってくれる飼い主さんへ伝えるのは、食べる楽しみを知っておいてほしいです。
小さい時から、なんでも食べてみるのがいいと思います。(食べることで中毒になるものはダメです)若いころはなんでも食べると思います。
でも年を重ねて、シニアになった時、病気になった時に食べられるものと食べられないものが出てきます。好みが出てきたときに、昔になんでも食べていた経験が活きます。初めて食べるものより、食べたことがあるものは安心して食べてくれるんです。
なんでも食べたことがある子が増えたらいいなーと思います。

Q.もぐもぐ動物病院の特徴を教えてください

診療はお昼からと少し朝寝坊気味ではありますが、他院と診療時間を変える事により、「何かあってもどこかの病院が診てくれる」と安心していただく為に他の病院とは違うお昼からの診療、夜間救急診療もしています。
診察の内容は、予防医療、一般的な治療はもちろんですが、当院の特色として高度医療である眼科診療、毎日食べるごはんの食育相談、病児・老齢による介護相談も行っております。
1件1件じっくりを心がけており、予約優先制にて診療をしています。一生一緒にいるために、ウチの子の色々を一緒に考えていきたいと思っています。
看板犬の「がんも(プードル×ポメラニアン)」がいて、診察室のイスで見守っています。(寝ています)

がんも目当てで来てくれる患者さんもいて、本人はアイドル気分。

Q.受診を検討されている飼い主さんへメッセージをお願いします

家族(犬猫)のことを考えて選んでいることに間違いはないと思います。
ただわからないこと、どうしたらいいか悩むことはあります。
当院では、獣医師はもちろん、話しにくいことは看護師助手・受付・トリマーなど獣医以外のスタッフもご家族の話を聴きたいと思っています。
まずはお話してご家族のこれからを一緒に考えられるチームになりたいなと思っています。

Q.最後に、先生ご自身が今後取り組んでいきたいことや目標があればお聞かせください

代替診療という分野で、栄養療法を取り入れた治療を行ったり、分子栄養学という観点から食事のアドバイスをしたり、病気になる前の予防に栄養学を取り入れて病気になる子をひとりでも減らしていきたいです。

 
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執筆:どうみんライフ