ペットのQOL向上を多面的に支える|株式会社AEI INTER WORLD 酒田 晶子

■プロフィール
名前:酒田 晶子
勤務先:株式会社AEI INTER WORLD
飼育ペット:柴犬、ビーグル、ベンガル、ノルウェージャン、メインクーン

 

Q.現在のお仕事について教えてください

ペットフード、サプリメントの製造、販売、トリミングサロン運営、ペットケアサロン運営を行っています。

Q.ペットのお仕事を始めたきっかけを教えてください

私自身、子どもの頃から犬や猫がいつもそばにいる生活をしてきました。
現在は飲食業を中心に、北海道産食材にこだわったレストランや加工食品の製造も行っているのですが、いつか“ペットフード”にも挑戦したいという想いはずっとありました。そんな中、きっかけになったのが愛犬の柴犬が市販のフードでアレルギーを起こしてしまったことなんです。とてもつらそうな様子を見て、「これなら自分で作ったほうが安心できる」と強く感じました。
レストランで使っているヒューマングレードの無添加食材なら、人が口にするものと同じ品質でペットにも安心して与えられる。
そう思って、試作を重ねながら、自分の大切な家族に食べさせたいと思えるフードを形にしていきました。
この経験がすべての出発点であり、今のペット事業の軸にもなっています。

Q.貴社の商品・サービスについて教えてください

ヘルシーアニマルズは、「長生きしちゃっていいですか!」を合言葉に、腸から整える日常ケアをお届けしています。
100%ヒューマングレードの原材料を使用し、酪農学園大学の獣医師と共同で検証を重ねながら、栄養バランスとエビデンスに基づいたフードを製造。全製品に植物酵素とたもぎ茸由来の成分を配合し、消化吸収や腸内環境の改善に配慮した設計で、愛犬・愛猫の健やかな毎日とQOL(生活の質)向上をサポートします。

また、天然樹木「アカエゾマツ」葉油を配合したスキンケア・ボディケア用品も展開。皮膚や被毛をやさしく整えます。
さらに直営サロンでは皮膚ケアに特化したトリミングを中心に、肉球ケア・筋肉ケア、提携動物病院による鍼灸など、予防を目的としたケアメニューを組み合わせ、愛犬・愛猫とご家族のQOLをサポートしております。

ヘルシーアニマルズの特徴
1)ヒューマングレード100%人用食材使用
2)獣医師監修 エビデンスを基に作成してます
3)腸内環境を考え全ての商品に植物酵素とたもぎ茸サプリメントを配合

Q.酒田さんの今後の展望や将来の目標について教えてください

ヘルシーアニマルズでは、「長生きしちゃっていいですか!」というキャッチフレーズをさらに広げ、ペットのQOL向上を多面的に支える仕組み作りに取り組んでいきたいと考えています。

具体的には、今後は以下の3つの柱に注力していく予定です。
海外展開
まず、日本で培ったヒューマングレード・獣医師監修・腸内環境ケアという強みを活かし、アジア圏を中心とした海外市場への展開を視野に入れています。特に、QOLや予防ケアの意識が高まっている国・地域に向けて、製品だけでなく“長生きで健康を楽しむライフスタイル”ごと提案していきたいと思っています。
介護期フード・ケア用品の開発
次に、介護期・超高齢ペット向けのフードやケア用品の開発にも取り組みます。噛む力や消化力が落ちてきた子でも無理なく摂取できるフードや、皮膚、被毛の健康を意識したケア用品など、“快適に過ごす”ための選択肢を増やしたいと考えています。
健康維持・リハビリ施設の構想
現在、健康維持やリハビリを目的とした施設運営の準備を進めてます。予定は2025年秋スタート予定です。日常的なトリミングや筋肉ケア、軽度の運動リハビリ、鍼灸や栄養指導などを統合した“ペットのためのウェルネスステーション”のような場をつくり、ご家族と一緒にQOLを支える場所として広げていきたいと考えています。

Q.最後に、業界のプロとしてペットと生活をする上でのアドバイスをお願いします

私たち人間の感覚では「まだ若いな」と思う年齢でも、愛犬・愛猫たちは人の数倍の速さで歳を重ねていくということを、まず心に留めておいていただきたいです。だからこそ、元気なうちから腸内環境や免疫力を整えておくことが、生涯を通じた健康のベースづくりにつながります。
たとえば、植物酵素やたもぎ茸などを含むサプリメントを取り入れることも、若い頃からの“備え”としておすすめです。また、意外と見落とされがちなのが「しつけ」や「社会化」の重要性です。しつけ教室に通うことで、飼い主さんとの信頼関係が深まるだけでなく、他の人や動物との距離感を学べるので、病院・トリミング・災害時のケージ生活など、さまざまな場面でストレスを減らすことができます。
万が一のときに「この子と一緒に避難できる」と思えるかどうかは、日頃の準備しだい。
健康管理とともに、“心のケア”や“環境への適応力”も育てていくことが、安心して一緒に暮らすための大切なポイントかなと思います。

公式サイト

Instagram

 

執筆:どうみんライフ