【犬猫飼育頭数】犬の飼育頭数下げ幅は縮小、猫の飼育頭数は横ばい

  • 犬の飼育頭数は約4.8万頭の減少。新規飼育頭数は横ばい傾向。
  • 猫の飼育頭数は横ばい。新規飼育頭数の減少幅は縮小。

飼育支援商品・サービスの浸透に課題

  • 犬飼育者、猫飼育者ともに飼育支援商品・サービスの利用率が全体的に低い。
  • ペットホテル・セカンドハウス、ペットのしつけ・トレーニング、ペット用見守りカメラ、ペット用自動給餌器は飼育意向者の飼育意向が高まる商品・サービス。また、無料預りサービスは認知は低いが飼育意向が高まると回答する人の割合は高い。

飼育効用として、感情面での効用は特に感じられやすい

  • 感情面での飼育効用のほうが、物理的な育効用よりも感じられている。
  • 飼育意向者においても、具体的な健康効用よりも感情面での効用のほうが育意向が高まる様

犬猫飼育者の防災対策は不十分

  • 普段の飼育の延長でできる対策は3割以上が実施している傾向。一方で、しつけや情報収集に関する対策を実施している人は少ない。
  •  同行避難と同伴避難の違いを理解する人は約6割。一方で、最寄りの避難所を知っているのは2割に満たない。

年々、経済的理由でペット飼育のハードルが高くなっている

  • 犬猫ともに、飼育の阻害要因として、「お金がかかる」「(ペットの)価格が高い」のスコアが上昇傾

支出額

猫の飼育の支出額は年々増加しています。しかし犬の方が約100万円ほど費用が掛かっています。医療への意識の高まりも年々増しています。

生涯必要経費(2024年)

犬:2,711,875円

  • 超小型犬:2,707,366円
  • 小型犬:2,726,508円
  • 中・大型犬:2,703,543円

1ヶ月の支出:15,270円
1年間の支出:183,237円

猫:1,606,097円

  • 外に出る:1,194,162円
  • 外に出ない:1,725,072円

1ヶ月の支出:8,930円
1年間の支出:107,158円

飼育頭数の推移

飼育頭数

頭数と飼育率は横ばい(微減)となり、新規飼育意向は低下傾向に。ここ数年は減少傾向が続いております。

犬の飼育頭数推移

  • 2013年 8,714千頭
  • 2014年 8,200千頭
  • 2015年 7,994千頭
  • 2016年 8,008千頭
  • 2017年 7,682千頭
  • 2018年 7,616千頭
  • 2019年 7,579千頭
  • 2020年 7,341千頭
  • 2021年 7,106千頭
  • 2022年 7,053千頭
  • 2023年 6,844千頭
  • 2024年 6,796千頭

猫の飼育頭数推移

  • 2013年 8,409千頭
  • 2014年 8,425千頭
  • 2015年 8,297千頭
  • 2016年 8,333千頭
  • 2017年 8,672千頭
  • 2018年 8,849千頭
  • 2019年 8,764千頭
  • 2020年 8,628千頭
  • 2021年 8,946千頭
  • 2022年 8,837千頭
  • 2023年 9,069千頭
  • 2024年 9,155千頭

頭数は微増となり、飼育率は微減となりました。新規飼育数は犬が増加し、猫が減少しました。犬の飼育頭数は6,796千頭。昨年の6,844千頭から減少。猫の飼育頭数は9,155千頭。飼育数は微増しました。

直近の新規飼育頭数

新規飼育者は、犬の方が増加しており、猫人気が低下しています。

1年以内に新たに飼われたペットの数
・犬:444,000頭
・猫:359,000頭

犬や猫を1年以内に迎え入れたいわゆる新規飼育者の数です。

犬の新規飼育頭数推移

  • 2016年 417千頭
  • 2017年 333千頭
  • 2018年 360千頭
  • 2019年 350千頭
  • 2020年 416千頭
  • 2021年 397千頭
  • 2022年 426千頭
  • 2023年 397千頭
  • 2024年 444千頭

猫の新規飼育頭数推移

  • 2016年 399千頭
  • 2017年 444千頭
  • 2018年 351千頭
  • 2019年 394千頭
  • 2020年 460千頭
  • 2021年 489千頭
  • 2022年 432千頭
  • 2023年 369千頭
  • 2024年 359千頭

犬や猫を1年以内に迎え入れたいわゆる新規飼育者の数です。犬猫ともに大きな変化はなく、数年間微増、微減をしながらも猫の頭数が増加しています。

まとめ

ペットの飼育頭数と市場について解説いたしました。ペットの頭数は人間と同じく減少傾向であり、この流れは今後も加速していくことが予想されます。

執筆:どうみんライフ